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2010年09月24日

動物愛護週間 市民フォーラム

旭川の市民フォーラムに行ってきました。

演題は
「知っていて得する犬と猫の話」
  旭川ハート動物医療センター 有沢幸二先生
「大切な動物の命 - 処分頭数ゼロを目指すために」
  旭川市保健所 衛生検査課長 嘉見隆好先生

の二つ。
総合司会は旭川動物園の坂東元園長の予定でしたが、
当日は展示係の福井先生がなさいました。


まず気になったのが、一般参加者の少なさ。
会場も小さかったので、例年それほど参加する方がいないのだろうとは思いましたが、
それにしても関係者ばかりが着席していますね…
昨年はどうだったのでしょう


「知っていて得する犬や猫の話」
これは……  う〜ん…という感じ。
市民フォーラムですから一般市民の方向けだと思って聞いていたのですが、
実際の内容は、一般向けかなあ…?と思わされるものでした。
もちろん、一般の飼い主さんに役に立ちそうな知識は
そこかしこにちりばめられているのですが、
ほかの情報の間にちょこっと挟まれている感じなので、
一般の飼い主さんにはわかりづらかったかもしれません。
「まとめのスライド」には
今までのスライドとあまり関係のない内容もかなり含まれていたし…
全体としての印象は
「今までこんな手術をしてますよ」という症例発表でした。
こう言ってはなんですが、期待して行っただけにちょっと残念な内容でした…


「大切な動物の命 - 処分頭数ゼロを目指すために」
こちらは、笑いもなくしごく淡々と進みましたが、
内容はというと、
旭川市が本気でそれをするならすばらしい!という内容でした。
(「本気ならば」です。建前かもしれないので…懐疑的に過ぎるかもしれませんが)
ただ、建設理由のひとつに
動物愛護を進めるにあたって「拠点が必要」というものがあったのですが、
そこはちょっとどうかしらと思います。
拠点がなくても動物愛護を推進している人も、世の中にはたくさんいるわけですし。
ですが拠点があればそれらがやりやすくなる、というのであれば、まあそれで良し。
今の理念と方向性がそのまま実現されるのであれば、
大変期待できるのでは?と思いました。


総合司会は坂東園長の予定だったのですが、福井先生がなさいました。
私は坂東園長の司会も楽しみだったのでそこも残念でしたが、
そのこととは別に、福井先生の司会進行について違和感を感じました。
司会進行というのは会を円滑に進めるという役割を担うものであり、
あまり自分の意見を述べる立場ではないものと考えていたのですが…
保健所の嘉見先生のスライドの中に「地域猫」への言及があったのですが
その対策について
「公共性のある事業ではない。市民の血税を使ってすべきであるとは思わない」
と真っ向から反対意見を述べられたことに驚きました。

意見の内容がどうということではなく、
総合司会でなく一聴講者としてであれば、
そうした意見を述べることもありだとは思います。
しかし総合司会という席につき、進行の一部としての発言に
そのような個人の(しかも強い反対の)意見を入れることは
正直言って常識からはずれているのではないか?…と強く疑問を感じました。

その上、挙手してこの反対意見についてさらに反対意見を述べられた一般の方に対して
「おっしゃりたいことはなんとなくわかりますが、もう時間の都合もあるので…」
と途中でストップされ、
その方のおっしゃりたいことのまとめさえなさらずに次の進行に移られてしまったことにも
やはり不快感を感じました。

会をスムーズに進め、散らばった意見をまとめるのが司会の役割のはず…
講演を聴きに来た人は、司会の意見を聞きに来たのではないのにな、と
かなりもやもやが残りました。


講演が終わってから、嘉見先生と地域猫についてお話させていただきましたが、
嘉見先生は
「地域猫については、もう少し丁寧にご説明しなければ
なかなか理解が得られないテーマだと思うので…」と
冷静に、かつ情熱的にお話くださいました。
地域猫そのものについては賛否両論あることとは思いますが、
真剣に殺処分を減らすことを、全体が考えて行かなければいけない、
という認識を新たにさせられた講演でした。


ですが、私個人の印象では、
市民フォーラムとしては今ひとつの出来上がりの会だったと思います。
講演内容もそうですし、人選にももうひとつ工夫というか改善が必要だと感じました。
「市民」フォーラムというからには、
もっとたくさんの一般の方が参加するような会になったほうが良いと思いますし、
またそうでなければ動物愛護を浸透させるということも
先に進めないのでは、と思います。

s小豆100914-1.jpg保健所出身です
無事に飼い主にめぐり合える犬猫ばかりではありません。
処分される犬猫が少なくなってほしい…
それは犬猫が好きだから、嫌いだからということではなく、
命に敬意を払い、尊重するという気持ちから出てくるものではないでしょうか。

posted by みの at 15:14 | Comment(5) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月22日

犬を殺すのは誰か

犬を殺すのは誰か


誰なんでしょうね、犬を殺すのは…

今日は、今まで何頭も飼い主探しの犬を迎え入れ、
最後まで看取ったこともある人から
「一度くらいペットショップから子犬を買いたい」
と言われ、がっかりしてしまった私です。

犬を好きなら、知りたくないことにも目を向けてほしい。
犬を好きじゃなくても、知っておいてほしい。
どんなことが起きているのか。


表紙.JPG
裏表紙.JPG
posted by みの at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月06日

罰金制度で動物愛護の心が養われるか?

猫の繁殖時期には、毎年たいへん多くの子猫が産みおとされ、
その一部は、保護された家庭に迎えられたり
新しい飼い主探しによって飼い主が見つかったりしています。


最近、動物病院で
「親猫を世話していて、子猫を産んだので捨てた」
というケースが数件ありました。


環境省 動物愛護管理室
「虐待や遺棄の禁止」
にもありますが、
愛護動物(犬、猫は愛護動物です)を捨てた場合は
50万円以下の罰金を科せられることになっています。



しかし…

子猫を捨てる人に限ったことではなく、
成犬、成猫を保健所に連れて行く人でもそうですが、
動物を捨てる人の中には
「捨てる」ということに抵抗がないという人が少なからずいるように感じます。
捨てた犬や猫がどうなるか、ということを考えない、
たとえ考えても(死ぬことがわかっていても)それをどうも思わない

ということでしょう。

そういう感覚・考え方に対して
罰金を科すという方法で、
果たして動物愛護の心を養う効果があるのだろうか?
と思うのです。

そうした感覚の人からすれば、

罰金が科せられますよ
 ↓↓
罰金を払うのはイヤなので捨てないようにしよう(親の不妊手術をしよう)


これでは動物愛護の心で、とは言えないですね…。

もうひとつ

罰金が科せられますよ
 ↓↓
じゃあ、ばれないように捨てよう


こっちになった日にはもう、まったく何も解決せず。
しかし、こうなることは目に見えていると思ってしまうのです。

(みなさん、警察のスピード違反の取締りについて考えてみてください。
自分がどのようにしているか、わかりますよね)



動物愛護管理法の掲げる目的のひとつは、
動物を愛護する気風を招来し、生命尊重、友愛及び平和の情操の涵養に資する
…要するに
生命を尊重し、動物を愛護する心を養う というもの。

果たしてこの壮大(?)な目的が、
動物愛護管理法によって成し遂げられるものなのでしょうか?と
思わないではいられません。


動物を愛護する心、それは
動物を好きか嫌いかにかかわらず
隣人たる生命を尊重し、敬意をはらうことに他ならないと思います。
それは動物愛護にとどまらず、
その人の人としての在り方にも関わる重要な部分ではないでしょうか。
これはもう、教育全般の問題
ひいては、そこで得るさまざまな経験からそういった感覚が養われるという意味で
社会(国)全体のありかたの問題ではないのか?

と、本気で思うわけです。
(とくに、子連れでそんな話をして平気な親御さんを見ていると真剣に思います)


どうにかならないものか…
いや、どうにかなるのかどうかも不安になるくらい大きな話ですが…

posted by みの at 14:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 行政関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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