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2006年11月26日

狂犬病について

国内で相次いで狂犬病ウイルス感染による死亡者がでたことを受けて、各テレビ局のニュースなどで狂犬病について比較的大きく取り上げられる毎日が続いています。

言葉は悪いですが、狂犬病発生がたった数十年無かったからというだけで安全ぼけしているとも言える日本。お気の毒にも亡くなった方のためにも、この事を機会に改めて狂犬病の恐怖について正しく認識してもらいたいと思います。

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このブログでは先に
狂犬病予防について
という記事で狂犬病について触れています。

一部の報道番組などでは、門外漢コメンテーターのある意味適切でないコメントや憶測、センセーショナルさだけを重視したのでは?と思われるような内容構成などで狂犬病についてまとめていたりもしますので、情報の利用には注意が必要かと思われます。
狂犬病について重要と思われる点について以下にまとめてみました。

****************************

かわいい<狂犬病ウイルスに感受性のある動物>
すべてのほ乳類に感染性を示します
感受性は動物種による差が認められます
ほとんどのほ乳類に病原性を示すほか、見かけ上健康な動物からウイルスが分離されることもあります


かわいい<ウイルスの伝播>
1:都市型(犬を介したもの)アジア、中南米、アフリカなどで多い
2:野生型(野生動物を介したもの。森林型とも)ヨーロッパ、北米、中近東、ロシアなどで多い
狂犬病の発生伝播には多くの地域で野生動物が疫学上の重要な位置を占めていることについても認識しておく必要があります
アカギツネなどキツネ類(ヨーロッパ)
スカンク(北米)
アライグマ(北米)
コウモリ(中南米など)
ジャッカル・げっ歯類(中央アフリカなど)
マングース(南アフリカ)
吸血コウモリは狂犬病ウイルスに感染しても発症しないとされ、地域によってはこのコウモリの咬傷による感染が問題となっています


かわいい<ウイルスの感染経路>
感染動物の唾液に含まれるウイルスが咬傷によって傷口から体内に侵入することにより感染します
このほか気道感染、経口感染、胎盤感染の存在が確認されています


かわいい<潜伏期間>
一週間から一年以上(平均すると一ヶ月〜三ヶ月)
最長で7年という記録があります
潜伏期間はウイルスの侵入部位やウイルス量などによっても異なってきます(一般に咬傷の程度がひどいほど、また頭部に近い部位に咬傷を受けたときほど潜伏期が短くなります)


かわいい<ウイルスの体内動向>
咬傷などで体内に侵入したウイルスは、まずその周辺組織で増殖し、末梢神経から上行して脊髄交感神経節に達します。その後、脊髄や脳幹などの中枢神経組織内で急激に増殖(神経組織内での増殖が神経症状を引き起こすと考えられます)し、再び末梢神経へと移ります。一部のウイルスが唾液腺へと移って唾液腺細胞で増殖し、唾液中に排出されますが、罹患動物は喉頭麻痺による嚥下障害を起こしているために、唾液はほぼすべてが飲み込まれる事なく外部へと排泄されます
狂犬病ウイルスは通常、血流を介した体内伝播を起こしません
コウモリなどでウイルスが排泄物中に含まれる場合もあります
唾液へのウイルス排出は、多くは臨床症状が見られる前に始まります(通常2〜3日前)


かわいい<症状>
狂犬病の症状は動物種により多少のバリエーションがありますが、人であれ犬であれその他の動物であれ臨床症状の共通点は多く、大まかに以下の二つに分類されます(すべての症状が必ず見られるわけではありません)
1:狂躁型
異嗜
流涎
険悪な顏貌(人で極度に不安そうな様子や恐怖の表情など)
興奮
挙動の異常(野生動物が人間や家畜を恐れずに近寄るなど)
攻撃行動
呻吟や咆哮(人では無意味と見える発声や言語不明瞭)
全身各所の痙攣や運動失調
各種の刺激に対して過敏な様子
反射亢進および反射的な行動の増加 その他
2:麻痺型
沈鬱
運動失調
下顎下垂
神経症状を伴わないが全身的に進行する麻痺

かわいい<致死率>
発症すればほぼ100%死に至ります
発症後の治癒例がヒトで一例報告されています


かわいい<予防および治療>
日本では飼育する犬に狂犬病ワクチンの接種を一年に一度行うことが狂犬病予防法によって義務づけられています罰金規定あり
狂犬病に罹患した動物、および罹患動物に咬まれた動物に関しては、治療をせずに殺処分を行うことが基本となりますので、愛犬を狂犬病および狂犬病関連の殺処分から守るためにはワクチン接種がもっとも重要です
前述の通り、狂犬病ウイルスはすべてのほ乳類に感染性をもっているため、危険なのは犬だけではありません。国や地域によっては猫や野生動物に対しても狂犬病ワクチンの投与を行っているところもあります
人では狂犬病罹患動物からの咬傷を受けた場合、暴露後免疫治療(潜伏期の間に複数回にわたりワクチン接種を行う。日本では接種開始日を0として3、7、14、30、必要であれば90日の6回の接種が推奨される)を行います。免疫グロブリンが日本で認可されていないため、免疫グロブリン治療は日本においては行われていません
狂犬病常在国への渡航の際に事前に狂犬病ワクチンを接種する(暴露前免疫)ことは、感染発症を防ぐためのより効果的な方法です(一般に、暴露前免疫を行った場合と行わない場合では、病原体感染時の体内での免疫反応の強さが異なってきます)
狂犬病常在国で野生動物や飼育動物に噛まれた場合は即日医師に相談することが大切です


感染:病原微生物が体内に侵入して増殖すること(症状の有無は問わない)
感受性:病原微生物に対する抵抗性の度合いを示す
病原性:感染した結果、その動物の生理機能などに障害をおこし病的な症状を引き起こす性質
異嗜:食べ物以外のものを食べること
流涎:唾液を口の外にあふれさせている状態

**************************


こちらも参考に
海外勤務健康センター
狂犬病
東京都福祉保健局 狂犬病の話

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以前も記事に書きましたが、ここ宗谷支庁ではロシアからの犬が頻繁に上陸し、その多くがノーリードで放浪する事が問題となっています
ロシアは毎年狂犬病による死亡者が出ている狂犬病常在国の一つであり、野生型、つまり野生動物からの狂犬病感染が多いとされる地域です。ということは、野生動物が狂犬病ウイルスを保持しているということであり、都市型と比べてより対応が困難となる状況です。
野生動物がウイルスを保持しているということは「犬からうつる心配はない」ということではありません。犬にも人にも同じように野生動物からの感染の危険性があり、そのウイルスがどんな経路で伝播されるかわからないということなのです。
いつこの宗谷から狂犬病が発生してもおかしくないということ。

・・・・・・・
伝え聞いた話では、
「狂犬病は今日本にないからワクチンを打つ必要はない」
と言い切ってしまうブリーダーや獣医師もいるという話。
恐ろしいことです。



関連記事:狂犬病予防について


posted by みの at 17:50 | Comment(6) | TrackBack(0) | 適正飼養について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ロシアの船が入港する場所は危ないと言う話は聞いた事があります。
検疫を受けていない犬が簡単に入国できるって怖いですね。
以前講習会(飼養管理士会の)で保健所の方が「狂犬病に感染した犬を船に乗せたら船員に危険を及ぼすから、まさかそういう犬は乗せてないと思います」と仰ってました。
しかし、潜伏期間を考えると感染していないという保障は無いと思います。
何とかできないものでしょうか?
Posted by ウインナー at 2006年11月27日 02:08
そうですね。
最低でも首輪を付けて綱で引いて移動してください、と注意しているようなのですが(そのための首輪などを国費で提供する事もあるそうです)、はかばかしく効果がでないとか。それでも少しずつノーリードの犬が減ってきてはいるようなのですが・・・
Posted by みの at 2006年11月27日 08:33
詳しく、かつわかりやすくまとめられていてとても勉強になりました。
マスコミがわざと不安を煽り立てるような報道の仕方をしているらしく、先日、犬を飼っていない友人から予防接種をしているのかとわざわざ確認のメールを貰ってしまいました。もちろん全頭摂取していますが、私自身は、その理由としてはどちらかというと鑑札登録のため、という認識でしたのでそのように言われるとは心外でした。確かに安全ボケしていたかもしれません。現在のように、だれもが安心して犬と暮らせる環境を継続させるためにも、摂取率の向上は必須課題ですね。
こんど、みのさんのこの記事を、私のブログにリンクさせていただいてもいいでしょうか?

それにしても、日本の他の港町の状況はどうなんでしょうかね〜
気になります。 

Posted by ぐうびるこ at 2006年11月29日 14:42
ぐうびるこ様お久しぶりです!
ニュース番組のコメンテーターには眉をしかめさせられる事も多いものですが、今回の狂犬病関連の報道でも「知らない人は誤解するだろうなあ、これは・・・」と思うようなものもありました。

リンクの件はどうぞどうぞ、お願いします。

ワクチンについては接種による健康被害の報告もあることですし、個体の免疫という観点からも公衆衛生的な観点からも理解を促すことが大事ですよね。

港町に住んでいる人は実際に日本以外からの犬に遭遇する機会もあるわけですから、意識が高い・・かと思いきや、そうでもないのが実情であるところもあるとか。
情報発信と啓蒙、重要ですね。
Posted by みの at 2006年12月01日 12:11
みの様
どのようなトピックでも、悪いことや不安を強調して報道するほうがテレビの視聴率が上がるらしいですね。『テレビに出ている知識人(?)』の浅はかなご意見を鵜呑みにしてしまう人も多いようで、困ったものですね。

リンクの件御了解いただきありがとうございました。後日アップさせていただきます。

混合ワクチンに関しては、私も正直なところ、よくわからないのです。
入場に摂取を義務付けている施設なども多いので、最近は皆に打つようにしているのですが、
生物本来の自然治癒力・抵抗力を信じたい私の真情的には、抵抗感があるのも確かです。
また、欧米では2〜3年に一回でいいとか、ワクチンによる健康被害などの情報を聞いたときに、『やっぱり〜』と思ったものです。
ただ、頑丈なうちの子たちが大丈夫としても、他の犬達への影響、公衆衛生という意味で大切なんですよね。肝に命じておかなくては。
Posted by ぐうびるこ at 2006年12月02日 11:20
ぐうびるこ様

多頭飼いだとワクチン代も大変でしょうね・・・

個体としての観点と公衆衛生的な観念とで見なければいけないのは狂犬病ワクチンも同じです。
それから、アメリカ獣医学会で提案されたワクチンプログラム(3年ごと、という話)についても、専門家による情報をいろいろ集めた方が良いように思います。話を恣意的にまげて、「3年でいいものを1年ごとに打とうとする、だから日本の獣医師は金銭しか見てない悪徳だ」という結論に結びつける論旨もありますので。

ここからは個人的な意見になりますが、生物本来の力・・・という考え方はすべてに適用できない場合もあるということがあるのでは?とも思います。
まずワクチンというものの仕組み、それからワクチンによる予防効果のある疾病の詳細、さらに原因微生物についての知識をしっかり得た上で、ワクチンの是非を考えるべきかと思うのですが、実際どうもそうではない人も多いような印象を持ちます。「ワクチン」というひとくくりで考えていくと自ずと無理が生じることも少なくないような気が。ぐうびるこさんがそうということではなくて、ワクチンについて考えるときに一般論として必要なことかと思います。
Posted by みの at 2006年12月04日 13:50
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